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「自分は大丈夫」と思っている人ほど、詐欺師に騙されやすいワケ!?

今回は詐欺被害にあわないためのテクニックを紹介したいと思います。

自分は「騙されやすいタイプ」と思っている人も、「騙されにくいタイプ」と思っている人も、今一度、等身大の自分と向き合ってみて下さい。

およそ10分後には、あなたも “詐欺師に騙されないための努力は何の役にも立たない” と感じているはずです。

重要なのは、詐欺を見破ることではありません。

間違った対策は逆効果です。

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photo by Juanedc

【目次】

1)詐欺被害の現状とは?

2)詐欺被害にあう人ってどんな人?

3)詐欺師の非情な手口とは!?

4)詐欺師に騙されないためには?

5)詐欺被害を出さないための鉄則

6)注意すべきはたった一点

7)最後に:お金を失えない仕組み

1)詐欺被害の現状とは?

警視庁発表の資料によれば、平成26年に発生した詐欺被害の総額は566億円です。

世界一周旅行に2830回も行ける金額です。

その被害額は4年連続増加しており、過去最高の被害額を出した平成25年の489億円を、昨年は一気に77億円も上回りました。

種類別でまとめたものを下記表1に示します。

表1 平成26年度の詐欺被害まとめ詐欺 表1

振り込め詐欺(オレオレ詐欺や架空請求詐欺など)による被害額は380億円であり、それ以外の詐欺(金融商品等取引、ギャンブル必勝法情報など)による被害額は186億円となっています。合わせて566億円です。

一件当たりの被害額で比較すると、振り込め詐欺が337万円/1件、それ以外の詐欺が869万円/1件です。

詐欺師のターゲットとされるのは、お年寄りばかりではありません。

稼ぎ盛りの20~40代も、美味しい投資話をエサに大金を巻き上げようと狙われています。

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詐欺に対する注意喚起がこれだけテレビやチラシで叫ばれているにも関わらず、なぜ被害は減らないのでしょうか?

それは注意するべき重要な本質を見誤っているからです。

それを、上記のデータは物語っています。

2)詐欺被害にあう人ってどんな人?

詐欺師に騙される人は、

無知ゆえに、騙されるのでしょうか?

詐欺師の危険性を知らないから、騙されるのでしょうか?

そうではありません。

知識もあり、危険性も知っているにも関わらず、騙されているのです。

詐欺被害にあった人の多くは、「まさか自分が被害にあうとは思ってもいなかった」と口を揃えて言うそうです。

「自分は大丈夫、すぐに人を信頼したりしないから」

「自分はお金にはシビアだから、簡単に上手い話に乗ったりしない」

と、思っている人ほど騙されているのです。

なぜならば、詐欺師はそういった人の行動を逆手にとって、ワナを仕掛けてくるからです。

「自分は大丈夫」と思っている人は、詐欺師の非情さをまだ知らないと思った方が良いです。

詐欺師はあなたが想像する以上に残虐非道です。

3)詐欺師の非情な手口とは!?

詐欺にも様々な種類があります。

その中でも、近年話題になった詐欺の一つがオレオレ詐欺です。

もはや知らない人はいないでしょう。

そんな全国各地に知れ渡ったオレオレ詐欺ですが、それでもオレオレ詐欺による被害は減少していません。

むしろ増加しています。

平成26年では年間5500件以上もの被害が報告されています。

一日当たり15人が騙されている計算です。

人から話を聞く分には「そんな単純な話に騙されるワケがない」と感じていても、いざ当事者になると簡単に騙されてしまう……

それがオレオレ詐欺です。

オレオレ詐欺と言っても、電話越しに「オレ、オレ」と、連発するだけではありません。

例えば、次のような感じです。

53歳の母親(25歳の息子持ち)になったつもりで、次の例を読み進めてみて下さい。

きっと何か感じるものがあるはずです。

「もしもし、母ちゃん?俺だけど、昨日携帯が壊れたから新しい携帯に変えたんだ。前の番号はもう使えないから、この番号を登録しといてよ。えっ?声が変って?携帯が変わったからじゃないの?母ちゃんの声もいつもと違うよ。ま~そういうことだから、よろしくね」

突然の電話に妙な感じを受けたものの、何かを要求されるワケでもなく、ただ番号の変更を伝える内容だけだったので、「そんなこともあるかな?」と、そのときは違和感にあまり気を留めず、新しい番号を登録しました。

そして数日後、携帯が鳴り響きます。

携帯には息子の名が表示されています。

「もしもし、母ちゃん?俺だけど、ちょっと困ったことになってしまって……

誰にも言わないでほしいんだけど、最近付き合ってた人を妊娠させてしまったんだ。

でもその人には旦那さんがいて、そのことが全部、旦那さんにバレてしまったんだ。

それで訴えられることになってしまって……

今は弁護士に仲介して貰ってて、何とか示談に持ち込めそうなんだけど、

それには示談金が必要で……でもそんなまとまったお金なんて持ってなくて……

ここでお金を払わなければ裁判になるらしんだよ。

俺、もうどうしたら良いかわからないよ……

助けてよ、母ちゃん……」

lgf01a201306160300photo by SOL HELMET

オレオレ詐欺を見破るためには、親子でしか知りえない合言葉を設定したり、母校の名を訪ねてみたりするのが有効だ、とよく言われます。

しかし、今回の場合、どのタイミングでそれを実行するべきだったのでしょうか?

「携帯を変えた」と電話をかけてきたときに、「あなたの母校の名前は?」と質問するべきだったのでしょうか?

息子の名前が携帯電話に表示されたときに、「もしかしたらオレオレ詐欺かも?」と疑うべきだったのでしょうか?

騙しの過程が二段階に分けられるだけで、危険意識が低下し、騙される可能性は急激に増加します。

上記の例よりさらに複雑かつ巧妙になっても、まだ「私は大丈夫!」と言えるでしょうか?

合言葉による対策は、ニセ者をあぶり出すためには有効かもしれません。

しかし、大前提として “相手を疑っている状態” でなければ役立ちません。

それが合言葉を用いる詐欺対策の最大の弱点です。

また、今回のニセ息子は、お金を直接は要求していません。

捉え方によっては、「間違い電話」と「勘違い」が重なっただけとも言えます。

詐欺的行為を詐欺罪として立件するためには、“最初から騙す意思が明確であった” と証明する必要があります。

つまり、これだけでは犯罪としての立件はかなり難しいということです。

途中でウソがばれたとしても捕まりさえしなければ、詐欺師に不都合はありません。

そのため、誰かが被害者となるまで、このウソが繰り広げられるワケです。

「その第一被害者にはならない」と言えるだけの根拠を持っていますか?

4)詐欺師に騙されないためには?

詐欺師は非情です。

自分の子供に対する愛情までも利用してきます。

非日常を演出し、他の人に相談できない環境を巧みに作り出してきます。

詐欺に対する知識をある程度持ち合わせた人でも、非日常的な話や身内のトラブルをいきなり告げられると、緊張感や焦燥感から冷静な判断ができなくなります。

詐欺師はそれを狙ってきます。

そのため、騙されないように、より一層の注意力を働かせましょう!

気付く

といったオチで納得してしまうのは非情に危険です。

注意力うんぬんの話は、詐欺対策には全く役立ちません

注意力を鍛えるだけで防げる詐欺は、使い古された定番の詐欺か、ズブの素人が考えた詐欺だけです。

そもそも、“「プロの詐欺師に騙されないようにしよう」と考えること自体がナンセンス” です。

どんなに頭が切れる策士であっても、敵の戦術を把握しないことには対策など立てようがありません。

しかし、詐欺師の手口は時代と共に変化するため、千差万別です。

全ての手口を把握することは、理想論であり現実的に不可能です。

ですから、詐欺師に騙されないための万能策など存在しないのです。

もし、あなたが今までに一度も詐欺師に騙された経験がないのであれば、それは運が良かっただけです。

相手は騙しのプロです。

相手の実力を過信せずに、相手の実力を認めることから詐欺対策は始まります。

では、もし詐欺師に目を付けられたら、どうすれば良いのでしょうか?

泣き寝入りするしかないのでしょうか?

そうではありません。

ここで主張したいのは、注意するべきポイントを変えるということです。

5)詐欺被害を出さないための鉄則

地震において、「自分は大丈夫」「地震なんてそう起きるもんじゃない」「自分は被害を受けない」と考えている人ほど痛手を被ります。

だからと言って、毎日を地震に怯えながら生きなければいけない、というワケでもありません。地震を恐れるあまりにシェルターの中に引きこもっていては、何のために生きているのか、その目的を見失ってしまいます。

重要なのは地震の発生自体を避けるのではなく、地震が発生してもえその被害を最小限に抑る工夫です。

詐欺被害も同じで、“詐欺師に騙されない方法” を考えるのではなく、“騙されても金銭的な被害を出さない方法 を考えるべきなのです。

“騙される=お金を失う” ではないのです。

詐欺に対してあまりに保守的になりすぎると、保険に加入することも、投資を行うこともできなくなってしまいます。

地震に対するシェルターと同じです。

必要以上に恐れていては、他の大切な目的を見失ってしまいます。

詐欺師の標的にされるのは、地震に見舞われるのと同じく予期できぬ災害です。

どれだけ「避けたい!」と願っても、思い通りにはいきません。

ですから、騙されるのは仕方がないと諦めるべきなのです。

その代り、騙されても致命的な被害を出さないように、自分自身に “ 気付きのトラップを仕掛ける必要があります。

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6)注意すべきはたった一点

詐欺師は洗練された話術で、あなたをおとしいれようと迫ってきます。

プロの詐欺師ともなれば、そのテクニックはもはや芸術的と言えるかもしれません。

しかし、どんなに巧妙な仕掛けにも、必ず “ほころび” は存在します。

詐欺師のトリックで言えば、それはお金の振込です。

そこには必ず不自然さが漂います。

詐欺師も人間です。「捕まりたくない」という心情から、振込先の連絡には慎重になります。

振込先を教えるというのは、詐欺師にとっての “もろ刃の剣” だからです。

振込先を教えなければお金を騙し取ることはできませんが、下手をすれば犯罪の証拠となってしまうため、できれば避けたい行いなのです。

ですから、多少の不自然さを伴ったとしても、振込先は最後の最後まで教えようとしませんし、教えたら教えたで振込を急がせようとしてきます

 

これが、詐欺師にかけられた呪いを解く、唯一のポイントです。

振り込みを “せかす” という行為は、詐欺師特有の行動です。

何かと口実を見繕って、“せかす” 理由を説明してくるでしょうが、そもそも相手を “せかす” のは自分のことしか考えていない証拠です。

相手の事情は一切考えていません。

普通の人は、“お金を支払ってくれる人” を大切にします。

それは “今すぐにお金を支払ってくれる人” ではありません。

支払期日を忘れていて、急遽ATMに駆け込むことはあっても、大金の支払いをいきなり要求され、その日の内にATMまで走らされることは、通常あり得ません。

詐欺

つまり、“振込が1日も待てない” という状況は、詐欺師に騙されている可能性が非常に高いのです。

今回はこのことだけで良いので、しっかりと覚えて帰って下さい。

お金の支払いをせかされたら、”何かおかしい” と思える感覚を持ちましょう。

その感性があなたを詐欺師の魔の手から救います。

7)最後に:お金を失えない仕組み

何かが「おかしい」と思える感性が大切!

と言いましたが、その感性はあなたの精神状態が正常なときにしか働きません。

詐欺師は、思考力と冷静さを奪い取るプロです。

平常状態では戦わせてはもらえません。

ですから、こちらも平常状態に戻るための工夫を前もって準備しておく必要があります。

そこで、役立つのが詐欺師にとっての “恐怖” を利用する方法です。

詐欺師にとっての “恐怖” とは、振込先を教えたにもかかわらず、“放置” されることです。

これを利用します。

それには “お金の支払いを可能な限り延長させるためのシステム” が役立ちます。

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例えば、

1日に引き出せる預金の限度額を “50万円 → 10万円” に引き下げておく

ATMから預金を引き出せる時間帯を “17:00 ~ 19:00” に限定しておく

などです。

各種銀行によって、その設定単位や限度額は異なりますが、重要なのは物理的に急な振込みに対応できなくすることです。

そうすることで、たとえ詐欺師に騙されたとしても、冷静さを取り戻すための時間を創り出すことができますし、詐欺師に「もしかしたら、この口座番号を警察に通報されるかも」といった恐怖を与えることができます。

自分の感情や良心は抜きにして、「物理的に無理なものは無理」といった頼もしい盾(たて)があれば、相手に言いくるめられる可能性は低くなります。

それが相手のペースに巻き込まれずに、自分のスタイルを貫く槍(やり)にもなります。

これらの設定が面倒だという人は、

相手から振込先を聞き出した後に、「そう言えば、すぐには振り込めない設定にしてたんだった」とフェイクをかけるだけでも十分です。

そのときの相手の反応を注意深く観察しましょう

相手が慌てるようでしたら、何かしらの企みを隠しています。

平然としていたら、取りあえずその案件を一日寝かして、ゆっくりと考える時間を取りましょう。

もし、消費者金融を紹介されたら、それは完全に真っ黒です。

ここまで読み進めてくれた方は、「詐欺師に騙されないために、より一層の注意力を働かせましょう!」といった助言が、どれほど間の抜けたアドバイスなのかが理解できたと思います。

大切なのは詐欺師に騙されないことではありません。

金銭的な被害を出さないように「騙されるタイミング」「お金を支払うタイミング」ズラすことです。

お金を守るための知識(マネーリテラシー)をしっかりと身に付け、損する人からの脱却を目指しましょう。

あなたのお金は、あなたが幸せになるためにあるべきなのですから!

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