夢を夢のままで終わらせないために、大人が知っておくべき努力3箇条

こちらのページにいきなり飛んでこられた方は、こちらの記事も一読してみて下さい。

努力は必ずしも報われるワケではない?残念な努力で損する人の特徴

努力がなぜ報われないのか?そのワケを知ることができます。

さて、本題です。

大人が頑張るための秘訣、それは子供のころにハマったゲームの中に隠されています。

子供が寝る間も惜しんでゲームに夢中になれるのは、次にするべきミッションが常に明確に示され、絶妙な強さの中ボスが次から次へと達成感を与えてくれるからです。

さらにゲームの世界では、日々の努力がレベルやステータスといった数値で現れます。

努力量が数値化されるため、「単純作業も無意味ではない」と直感的に理解でき、地道な作業でさえも何時間と続けられるのです。

lgf01a201309162000

しかし、日常生活では、そう都合良くはいきません。

いつも次に取るべき行動は不明慮で、達成感を与えてくれる手頃な中ボスは現れません。ましてや、体力や努力の量が数値化されることもあり得ません。

「このやり方で本当に良いのか?」

「これを続けて意味はあるのか?」

「本当に成長しているのか?」

といった様々な疑問を抱えながら、ただ黙々と頑張るしか術がないのです。

ですから、勉強には負のイメージが付きまとうのです。

a4b8fae45d51fcbe09f1344466323176_s

ゲームには、ハマるための要素と、途中で投げ出さないための要素が詰め込まれています。

これを利用しない手はありません。

人が努力を継続するために欠かせない要素、それは次の3つです。

1目標の単純化: 努力は21日間続けて習慣化する

2達成感の細分化: 達成感を味わうためのプチ目標を設定する

3努力の可視化: 日々の努力をカレンダーに記録する

詳しく見ていきましょう。

1目標の単純化: 努力は21日間続けて習慣化する

目標さえ立てれば、全てが上手くいくワケではありません。

「痩せてモテモテになる」と意気込んでも、いつの間にかポテチに手が伸び、「夢を叶えるために勉強する」と息巻いても、気づけばテレビを見てしまっている。

どんな目標でも最初は頑張れますが、すぐに元の頑張らない自分に戻ってしまいます。

それは根性がないからでも、意志力が弱いからでもありません。

目標の立て方が悪いからです。

lgf01a201307020700photo by Vive La Palestina

人は「次にするべきことは何なのか?」「進むべき方向はどちらなのか?」その指針が具体的でなければ、やる気が持続しません。

先の見えない展開に、強いストレスを感じるからです。

「今度こそダイエットを成功させる」「良い大学に入るために勉強を頑張る」「今年こそ英語を喋れるようにする」

といった目標ではゴールが遠すぎて、目標を達成している自分をイメージできないのです。

目標とは達成感を得るための手段です。

達成してこそ価値があります。

高すぎず、低すぎずの目標が理想ですが、そのバランスを整えるのは簡単ではありません。

ですから、まずは21日間続けることを第一目標にしましょう。

人は同じ行動を3週間続けると、習慣化すると言われています。

ジョギングが趣味の人は、「毎日、走らないと気持ち悪いんだよ」とよく言います。

しかし、走り始めたきっかけは「走らないと気持ち悪いから」ではなかったはずです。

毎日、同じことを繰り返しているとリズムができてきます。

そうすれば、22日目にはそれをやらないと、気持ち悪いと感じるようになるのです。

毎朝、歯を磨かないと気持ち悪いと感じるのと同じです。

継続を目的とした努力は、最初の一歩が肝心です。

最初からフルスロットルでやる気を燃やしてはいけません。

簡単で物足りないくらいの目標がちょうど良いです。

「ダイエットのために、ジュースを飲むのはコップ一杯の水を飲んでからにする」

「第一志望校に受かるために、朝起きたら計算問題を一問解くことにする」

「英語が話せるように、一日の出来事を寝る前に英語で振り返ってみる」

といったように、無理なくできる一歩から取り組みましょう。

努力を「しなければいけないノルマ」として鞭打つのではなく、「しなければ気持ち悪い習慣」として手なずける。

そうすることで、努力を当たり前の状態に持っていけるようになります。

3週間を上手に扱う人が、理想の人生を歩んで行くのです。

2達成感の細分化: 達成感を味わうためのプチ目標を設定する

難易度が高い目標ほど、達成するために多くの努力と時間を要します。

高校野球では毎日の過酷な練習が甲子園出場へのチケットとなり、受験では何千時間もの勉強が志望校入学へのスタートラインとなります。

そのゴールには単純明快な白と黒しかなく、ある規定ラインに達していれば合格であり、それ以外は0点です。努力賞など存在しません。

そのような環境下では、努力がすぐに報われない歯がゆさにイラ立ちます。

ゲームにおいても、いきなりラスボスが現れて、「後はその辺のザコ敵を倒して地道に頑張ってね」では、何の面白みも感じません。

ですから、工夫が必要です。

努力を継続できる人とは、その工夫が自然にできる人です。

周りの人にはその工夫が見えていないため、忍耐力の塊のように見えるだけです。

その工夫とは、中継地点の設置です。

具体的には、三日間のプチ目標の設定です。

先の21日間の継続と合わせて活用しましょう。

lgf01a201401191500

人は努力した分の結果を求めます。

しかも、目に見える形で求めます。

マラソンでも半分を過ぎたところに折り返し地点の標識が掲示されており、残り5キロの地点にはラストスパートの案内が掲示されています。

これが何の標識もなく、ただ黙々と42.195キロを走るだけなら、35キロ地点での脱落者がどれだけ多くなることでしょう?

42.195キロといった果てしなく先のゴールに対しても、その途中でいくつもの中継地点を用意しているからこそ、やる気を持続させられるのです。

プチ目標を設定することで、日々の小さな成長を楽しめるようになります。

ここで注意すべきは、三日間で“達成すべき”内容ではなく、三日間で“達成できる”内容をプチ目標に設定することです。

あくまでもプチ目標は達成感を味わうための存在であり、自分を苦しめたり、追いこんだりするためではありません。

そのため、プチ目標は頑張れば一日で達成できる程度の難易度に設定しましょう。

勉強では、「三日で問題集10ページ」

筋トレでは、「三日で腕立て伏せ100回」

ダイエットでは、「三日でウォーキング10キロ」

といった具合です。

初日を頑張れば残りの2日は優雅に過ごせて、2日遊んでしまったら最終日に少し頑張る。

これくらいの負荷が、無理なく続けるコツです。

目標の役割は、進むべき方向の明確化だけではありません。

達成感を味わい、次に繋げる役目もあります。

日々の成長を目に見える形で表現し、次のやる気へと繋げる、それが目指すべき “プラスの循環” です。

3努力の可視化: 日々の努力をカレンダーに記録する

先ほどの「2. 達成感の細分化」が進んだ距離の見える化であれば、ここでの「3.  努力の可視化」は足踏みした回数の見える化です。

継続において称賛されるべきは達成した目標の数だけではありません。

結果に直接結びつかなかった影の努力も称賛されるべき対象です。

ゲームで言えば、中ボス退治がストーリーを進めるための花形ですが、レベルアップやステータス上げといった影の努力も大切ということです。

しかし、結果を認めてくれる人はいても、努力を認めてくれる人はあまりいません。

ですから、日々の努力を見て分かる形で記録し、努力を自分自身で評価できる環境作りが必要です。

と言っても、複雑なことはしません。

カレンダーに何もしなかった日には「×」を、頑張った日には「○」を、特に頑張った日には「◎」を付けるだけです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

何を何時間頑張ったなど、詳細を書きたがる人もいますが「記録を付けるのが煩わしい」と感じるルールはNGです。

やる気がないときは、カレンダーに「×」を書くのでさえ面倒に感じます。

やる気に満ち溢れているときのことしか考えていないルールは長続きしません。

重要なのは「○」を付けるときにどう思うかではなく、「×」を付けるときにどう思うかです。

途中でイヤになることをも想定したルールこそ継続の秘訣です。

また、ここでの「×」「○」「◎」の選定は、努力の質より量で見定めましょう。

頑張ったけれど結果に結びつかない、それは努力の過程でよくあることです。

ここで重要なのは、「頑張った」という事実です。

結果が出たか、実りある内容であったかは二の次です。

ですから、うんぬんと悩んだだけで何の結果を残せなかった日であっても、自分がその日は「頑張った」と思うのであれば「○」を付けましょう。

最初は努力時間を「0分」「一時間以下」「それ以上」で区切ると良いでしょう。

それぞれに「×」「○」「◎」を振り分ければ、カレンダーを一目見るだけで、日々の努力量を把握できます。

そして、カレンダーにマークを付ける上で、もう一つ忘れてはいけないルールがあります。

それは、“Not Perfect” です。

人はカレンダーに「○」や「◎」が並んでくると、その状況を心理的に守りたくなります。

しかし、そう感じたときはあえて「×」を付けましょう。

記録を付けるのはカレンダーに「○」を並べるためではありません。

失ったやる気を取り戻すためです。

人はいつも飲んでいるコーヒーが切れてしまったり、唇が荒れていたり、パソコンがフリーズしてしまったりするだけで、やる気がなくなってしまう生き物です。それ以外にも、緊急の仕事や、突然の体調不良で、やる気はあるのに継続できないパターンもあります。

そのような外的要因で全てがイヤになってしまう人は意外と多いものです。

それだけ完璧主義者が多いということです。

しかし、それでは本末転倒です。

硬さだけを追い求めた剣は折れやすくなると言います。

完璧であることは強さではありません。弱さです。

完璧主義は一つの歯車が狂うだけで、全てが壊れてしまいます。

ですから、完璧な状態は早々に破壊しましょう。

継続で重要なのは、文字通りの “毎日続ける” ではなく、長期に渡って “諦めない” です。

叩かれても叩かれても折れない、その撃たれ強さこそが本当の強さです。

以上、努力するために大人が知っておくべき努力3箇条を見てきました。

1目標の単純化: 努力は21日間続けて習慣化する

2達成感の細分化: 達成感を味わうためのプチ目標を設定する

3努力の可視化: 日々の努力をカレンダーに記録する

これらのテクニックを利用して、“報われにくい努力” を “報われやすい努力” に変えましょう。

そして、理想の未来を手に入れ、笑顔溢れる毎日を手に入れてください。

あなたの努力に幸あれ。

フォローする

Twitter でフォローしてちょ