夢が叶わないワケ?全ては「チャンス」との向き合い方で決まる!

あなたが本気で叶えたいと思う、願い事は何ですか?

それはどのくらい本気ですか?

今回は、”本気の願い事”について考えてみたいと思います。

想像してみてください。

あなたは考え事をしながら、家路へと向かっています。その途中、あまりに考え事に夢中になり過ぎたため、工事中のマンホールの穴に落ちてしまいました。

それは深く暗い穴でした。落ちたはずなのに浮いている様な、ふわふわした感覚に気持ち良ささえ感じます。意識が薄れそうになるのにジッと耐え、暗闇の中を見回していると、一筋の光を見つけました。その光を見つめていると、急に光が近づいてきて、辺り一面が眩いばかりの光に包まれました。

とっさに目を閉じ、次に目を開けとときには、落ちたはずのマンホールのそばに横たわっていました。

(あれ?夢でも見ていたのかな?)

そう思ったのもつかの間、異様な看板が視界に飛び込んできました。それは「足元注意」と書かれた看板です。

しかし、そこに書かれた文字が鏡に映した様に逆文字になっていました。

工事中

周りを見渡せば、店の看板、道路標識、表札までもが全て逆文字になっています。唯一、逆文字になっていなかったのは向かいの田中さん家の表札だけです。

目をこすり、辺りをキョロキョロと見回していると、どこからともなく小柄なおっさんが現れ、声をかけてきました。

「おまえ、表の世界の人間だな?」

驚愕のあまり声すら出ません。それもそのはずです。

なぜかそのおっさんは、セーラー服を身にまとっていたのです。

開いた口がふさがらないとはまさにこのことです。

そのおっさんの言葉が頭に入ってきたのは、それからしばらくしてからでした。

「表って?」

腹の底から声を振り絞り、ようやく出てきた言葉がその一言だけでした。それでもセーラー服のおっさんはその一言だけで全てを理解してくれました。身なりはふざけていますが、頭の回転は早そうです。それからセーラーおっさんは、色々と教えてくれました。

そのおっさん曰く、この世界は裏世界と呼ばれていて、簡単に言うと鏡の中の世界だと言うのです。全てのモノが左右逆になっているだけで基本的には表の世界とほぼ変わらない。ただし、大きく異なるのは、裏世界ではバイヤーと呼ばれる人が存在し、その人に頼めば個人の能力がお金で買えるということです。

体力や知力、想像力、発想力、記憶力など、後天的に手に入れられる能力なら、裏世界ではお金を積むだけで簡単に手に入れられるそうです。おっさんはその依頼人とバイヤーを繋ぐ仲介役をしていて、過去に何人もの人を成功者へと導いたらしいです。表の世界で急に成功を収めた人は、たいてい裏世界で何かしらの能力を買っているというから驚きです。

その取引には制限があり、一回だけしか能力を買うことができません。それでもこんな美味しい話は他にないはずです。

そして気になるのは能力の値段です。それは各人で自由に決めていいとのことです。しかし、あまりに安値を言い過ぎると、バイヤーが拗ねて、二度と取引に応じてくれなくなるので注意が必要です。過去に「値段が安すぎる」と、バイヤーを怒らせた人をおっさんは何人も見てきたらしいです。

ちなみに支払いは、表世界のお金でも裏世界のお金でも紙幣であれば、どちらも良いとのことです。重要なのは透かしの部分だけなので表も裏も関係ないそうです。

そして朗報なことに、手持ちのお金がなくても出世払いが可能らしいです。利子も全く付かないそうです。なんでも、この商売は能力開発後の効果が凄いため、出世払いにした方が儲かるとのことです。何とも合理的な話です。

以上が、おっさんからのこの裏世界の説明でした。

もし、このような状況にあなたが遭遇したら、どのような能力をいくらで買いますか?

非現実的な話ではありますが、想像するだけならタダです。

今一番欲しい能力と、それを得るための金額を考えてみて下さい。

ここで自分なりの答えを導き出さないと、次へ進んでも時間が無駄になるだけなので、ちょっと立ち止まり考えてみて下さい。

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どうでしょう?どんな能力が欲しいと思いましたか?

ズバ抜けた記憶力を買って、難関資格を取りたいと思った人。

独創的な発想力を買って有名デザイナーになりたいと思った人。

優れたコミュニケーション能力を買って好きなあの人の気を引きたい思った人。

多種多様な願い事があることでしょう。

ここで重要なのは、“どんな願い事を叶えるために” その能力が欲しいと思ったかです。

具体的に見ていきましょう。

今回、あなたが欲しいと思ったその能力は、あなたの中に秘められたある願望を叶えるためには必須な能力ではあるが、現時点では持ち合わせていない、そんな能力を選んだはずです。それはあなたの短所となる能力かもしれませんし、長所となる能力かもしれません。どちらにせよ、その能力はあなたの願望と直結しているはずです。

そして、その能力を手に入れるために支払っても良いと思った金額は、その願望への思いの強さです。しかし、その能力を手に入れるために提示した金額が、200万円以下であれば、その願望は夢ではなく、中途半端な願い事です。“叶うなら叶えてみたい”  その程度の願望です。そういった人は損します。

損する人は100年に1度のビックチャンスが訪れても、そのチャンスを他の人に奪われてしまいます。自分が本当にしたいことが見つけられておらず、今を惰性で生きているからです。

仮にどうしても叶えたい願望だと主張しても、先ほどの取引で思い浮かんだ金額が200万円以下であったならば、自分の価値観について考え直す必要があります。

多くの人は自分の夢を叶えるために、大学に通ったり、専門学校に通ったりします。しかし、それらの学校に通い勉強を頑張ったとしても、必ず夢が叶うワケではありません。それでも、学校を卒業するために何百万円もの大金を支払います。

そんな中、今回、あなたの元に、”今まで欲しいと思っていた能力が ピンポイントで、しかも努力をせずとも確実に手に入れられる” という絶好のチャンスが目の前に訪れました。それはもはや夢を叶えたとも言える状況です。

それにも関わらず、その能力を取得するための代価が大学や専門学校卒業に必要な金額程度、もしくはそれ以下の値であったなら、その能力を売っている裏世界のバイヤーはあなたのことをどう思うでしょうか?

「こいつ、本当にこの能力を欲しているんだな」と思うでしょうか?

多くの人は “どんなに努力しても報われない” という厳しい現実を一度や二度は体験をしています。どうせ報われないなら努力しない、大きな夢は持たない、そう結論付けていても不思議ではありません。しかし、その合理的な考え方ゆえに、本当に欲しているモノが何か自分でも分からなくなっています。

弁護士になりたいとは思うけど、そんな頭は持っていない。

プロ野球選手になりたいとは思うけど、そんな運動神経は持っていない。

だから、「今の仕事を一生懸命にやるんだ。そして、いつか偉くなって高給取りになるんだ」と、言い聞かせています。

しかし、それは本当にしたいことから目を背けるために、自分ができる範囲の中で一番したいことに集中しようとしているだけです。

本物の夢とは、その夢を叶えるためなら何千万円、何億円と積んでも惜しくないと思える願望です。その夢を見つけることができれば、誰の影響も受けない、あなただけの価値観を手に入れることができます。

何かを得るために何かを捨てなければいけない、そのような選択に迫られた時にも、本気の夢を持っている人は悩みません。何としても叶えたいと思う夢が、何が大切で何が不要なのか、その取捨選択の指針となるからです。

そのため、たかだか200万円と天秤にかけられるような願望は夢ではないのです。

自分の本物の夢は一刻でも早く見つけた方がお得です。絶好のチャンスが巡ってきたときに、そのチャンスを掴むことができるのは、チャンスを掴む準備をしてきた人だけです。チャンスを逃がさないために大切なことは、自分に特別な才能があるか否かでも、今までに何をしてきたかでもありません。

本気の願い事を持っているか否かです。

今回は、それを確認するためのテストでした。

もし、先の問いで「ある能力を手に入れるためなら200万円以上の代価もいとわない」と思った人は、今持っている 願望 を大切にして下さい。それは本物の夢です。

一方、能力の値が200万円以下であった人は、1億円出しても叶えたいと思う夢を探してみて下さい。本物の夢を見つけることが、あなたを輝かしい未来へと導く第一歩となるはずです。

損する人は中途半端な願望しかもっていません。

損しない人は本気の夢を持っています。

なお、裏世界とセーラー服のおっさんは作り話ですのであしからず。

決して工事中のマンホールには飛び込まないようにお願いします。

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